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世界に一つの苺
いちご『耶麻娘』  春をはこんでくるおいしいイチゴ。冬の長い会津の山間部で暮らしていると、苺の香りにときめきます。『ああ、やっと春が来たんだなあ』と。

 美しい会津の春。梅と桜が一緒に咲き始めます。
 そんなうれしい季節に、『世界に1つしかない苺』に出会いました。それは今までに無い衝撃的な食感を持っています。そして『完全無農薬で栽培』されています。ではどんな食感なんでしょうか。
 ひとくち口に入れると、とってもジューシー!。なんだか滑らかな感じで「ぬるっ」とした食感です。いちごのゼリーといった雰囲気がします。そして酸味があります。甘さよりもこの酸味が引き立ち、春の香りがより鮮明に感じられました。
 この『特別な苺』を作っているのは右の写真の人。福島県耶麻郡山都町で有機農業をやっている『小川光さん』です。トルクメニスタンの帽子をかぶって、あらお洒落!。

 この苺、小川さんが10数年苦労して品種改良した独自の『耶麻娘』という名前の物です。農業技術者の小川さん、夏には『トルクメニスタン』のメロンと、会津の物とを掛け合わせたおいしいメロンも作っているんですよ。
 この『耶麻娘』の特徴は、酸味と食感にあります。どうしてこういう食感かというと、普通の苺に比べて果汁が多いことにあります。普通の苺は中に空気が多く、大げさに言うとスポンジのようになっていて水に浮くのですが、耶麻娘は水に沈みます。それだけ果汁が多いということなんです。
 では耶麻娘の畑に摘み取りに行きましょう。
小川 光さん
『耶麻娘』を収穫する支配人  あれ〜〜??春菊の花が咲いています。苺はいったいどこにあるのでしょうか。わっからな〜〜い!
 ああっ!!あったあった。春菊の根元です。一緒に植わっているんですねえ。やはりこれも自然農法だからでしょうか。小川さんに聞いてみましょう。

 「それはね、春菊と一緒に植えておくと、鳥にやられないんだよ。ヒヨドリに見つかったら大変だからね。でもこうして、背の高い春菊と一緒に植えておくと、見つからないから大丈夫。」
 そうだったんですか。色々大変ですね。でも、こういう人がいるから、私たちはおいしい物を食べられるんですね。自然農法の生産者には頭が上がりません。ありがとうございます。
イチゴの花 イチゴの実

イチゴのムース  そして自然食の宿『タンボロッジ』で、このように『苺のムース』になりました。あ〜〜おいしい!!。

 この『耶麻娘』、果汁が多いので、長距離の輸送にはむいていないんだそうです。
 車に長い間揺られていると、苺同士がぶつかり合って、つぶれてしまうそうです。つまり、果汁が多いので荷重が重く、つぶれやすいとのこと。
 つまり、会津でしか食べられないんです。時期は4月の中旬から6月の初めまで。それこそ『スローフード』な食べ物といえるでしょう。
 あ〜〜春は喜びと共に会津にやってくるのです。
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