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| 『平出油屋』さん |
| * 自然食の宿『タンボロッジ』で使っている食材の生産者を巡る旅シリーズです。 |
| タンボ・ロッジでは色々な所からこだわりの食材を調達しています。 やはり料理をする上で、欠かせないのが「上質の油」です。実はそんな上質の油が、タンボロッジの地元会津で作られているんですよ。 このページでは、最近有名になりつつある、昔ながらの「手絞り」で「菜種油」と「ごま油」を絞っている「平出油屋さん」を訪ね、その油を絞る様子や、こだわりなどをお聞きしたいと思います。。 |
ビンに詰められた「平出油屋」の「菜種油」(右)と「ごま油」(左) |
最近の油は、「昔ながらの圧搾法で作りました」とか、特に、製法に記述がないもののほとんどが、「薬品」を使い搾っているんです。 どんな薬品を使うかと言うと、「ノルマルヘキサン」が代表的ですね。 「ベンジン」をご存知の方も多いと思います。 「ベンジン」は、手に付くと、手の油がほとんど取れてしまい、手が「真っ白」になったのを覚えている方も多いと思います。 そう、油が良く溶けるんですね。 この「ベンジン」に「ノルマルヘキサン」はよく似た化学薬品です。 そんな薬品で搾る(溶かす)のだから、いろいろと精製するなどして味を調えないといけません。 油は100パーセント絞れます。しかし、これではおいしくないのです。 でも、この「平出油屋さん」はそんなことしていません。 昔ながらの「玉締め圧搾法」でじっくり絞るのです。原料にもこだわり、「菜種油」は国産菜種のみから作っていますよ。 だから自然の味がしておいしいんですよね。 なお、「平出油屋さん」については、「こちら」のページを見てくださいね。 |
| さて、季節は夏も終わりに近づき、タンボロッジでは、「平出油屋さん」の見学会を開催しました。 菜種油を搾る工程を、社長の平出さんが、実際に作業を進めながら、ご丁寧に解説してくださいました。 その貴重な模様をお伝えしたいと思います。 この左の写真が平出油屋さんで使っている「北海道産」の菜種です。 なんだか「荏胡麻」(じゅうねん)みたいですね。 最近はなかなか粒の大きくそろった「菜種」がないとのこと。 原料の確保にも苦労のあとが伺えます。 |
| さて、いよいよ「搾油」開始です。 | |
| この「工場」では、何でも70年前くらいの機械を使い、油を絞っているんですって!!すごく古いですね。 社長さんのお話しによると、その頃の機械は壊れたら、そう難しくなく直せるそうですよ。 使い捨ての現代とはこれまた違った世界ですね。 そのせいか、工場も「レトロ」な雰囲気に包まれています。 70年前と同じ風景が、ここにあるのですから・・・ まず「菜種」を「薪の釜」で丁寧に焙煎します。(写真左上) 夏が終わったとはいえ、会津若松の9月はかなり暑いんですが、そこでこんなに火を使い、暑さ倍増!! これは大変な仕事ですね。 そして、炒りあがった菜種をふるいわけながら機械に入れ、「皮」を破く程度に砕きます。(写真左) それから今度は、砕いた菜種を木の桶に入れ、下から蒸気を当てて、軽く蒸かします。(写真左下) こうすることにより、菜種が早く乾くそうですよ。 蒸気を当てて乾かすなんて、なんだか逆のことをしているように「素人」のわたくしには感じてしまいますけれど・・・ そして、今度は「蒸しあがった菜種」を広げます。(写真下) |
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| さて、ここで新たな道具が登場します。(写真左) これ、なんだと思いますか?。 実は、人間の髪の毛で編んだ「油こしフィルター」だそうです。 何でも、「人間の髪の毛」でないといいフィルターにならないそうですよ。それも、直毛の女性のでなければいけないそうです。 しかも、今の日本ではもう作れないんだって!。 どうしてかと言うと、「合成シャンプー」で髪の毛を洗うと、髪の毛が細く、切れやすくなり、弾力もなく、使い物にならないそうですよ。 ひえ〜〜〜!!!こんなところにも化学物質の影響がでてきているんですね。 でも、「これがなくなったらどうするの?」という質問に対し、社長さんは「後20年分くらいは確保してあるから大丈夫」というお答えでした。 でも、その先は・・・ 皆様、これからはくれぐれも「石鹸」を使いましょうね。 |
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| 蒸しあがった菜種をこの「油こしフィルター」に入れます。(写真左) そして、それをなんと「素足」で踏み固めます。 それって社長、熱いんじゃないですか?。・・・あつあつあつっ!!(社長) そうですよね。しかも「夏」なのに。これはきつい労働ですよ、本当に。 |
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| ついに「圧搾」までこぎつけました。 足で踏み固めた「炒って砕いて蒸した菜種」を「圧搾機」にかけて、搾り始めると・・・・ 「たら〜〜り・たら〜〜り」と油が出てきます。(がまの油みたい) ここまで来れば、後は「和紙」で油を漉す作業が待つだけとなります。 |
| さて、暑い「搾油場」の隣に、搾った油はパイプで運ばれます。 その油が冷めたら、今度は「長〜い筒状」にした「和紙」をフィルターにし、なんと「ジョーロ」で油をそそぎ、自然に漉されていくのを待ちます。 こんなところまで「手作業」なんですね。 素晴らしいです。 こうしておいしい「平出の菜種油」が出来るんですね。 まさに社長さんの「汗と努力」の結晶なんですね。 こんな油、1滴でも無駄に出来ませんよ。本当に。 驚くことに、この作業、ほとんど平出社長さんお一人でやっているそうですよ。 素晴らしい油屋さんがある会津。誇りに思います。 なお、ごま油の搾油過程もほとんど一緒で、同じ設備を使ってやるそうですよ。 社長さん、今日はお忙しいところを、わざわざ案内してくださって、ありがとうございます。 タンボロッジでもこの油、大事に使って行きたいと思います。 |
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